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こじれ系の後遺症にもバイオリズムの調整で対応を

2021年10月18日

急に寒くなりましたが、みなさんの身体は気温の変化に対応していますか?

Yahoo!NewsのOurAgeアウエイジというコラムに「睡眠指導をしたら東大生の休学が減ったワケとは?」というインタビューがありました。

当院の「新型コロナ後遺症外来」でも、こじれて複雑な病状を呈する患者さんほど、まず問診でいわゆる「バイオリズム」の確認から始めます。
すなわち、(1)睡眠、(2)食事、(3)排便、そして女性なら(4)月経 の4つのリズムが乱れていないかから評価していくと、こじれている患者さんほど、これらのバイオリズムが崩れています。

特に「睡眠障害は万病の元」とお話していますが、睡眠リズムが崩れると心身両面にわたって悪影響がでます。
睡眠リズムを整えるには、まず就寝時間と起床時間を一定にします。特に「起床時間が大事」で、休日も一旦は同じ時間に起床する習慣が重要です。その後の昼寝は可。

実は、これは新型コロナ後遺症のみならず、心身医学・心療内科的な視点から、あらゆる病気に通じるものなのですが、内臓、血管などのリズムを司っているのは「自律神経」で、神経系・免疫系・内分泌系は相互にリンクし合っているので、この記事にあるように、自律神経失調症状が前面に出て来るのも当たり前のことです。

また、更年期障害のように、女性ホルモンの加齢性分泌の変化に伴って、自律神経失調症状が出現するのも、相互に関連し合っているからなのです。

最近は、台風や爆弾低気圧など、気圧が不安定な天候が続いていますが、気圧の変化も自律神経刑のバランスにかなり強い影響を及ぼしますので、その影響を最小限にするためにも、
生活のリズム、(1)睡眠、(2)食事、(3)排便、そして女性なら(4)月経 の日々のリズムを崩さないように、意識していただければと思います。

この記事では、注目を浴びやすい「東大生」「休学」というキーワードを使っていますが、当院では、特にティーンエイジャーなどの若年者の自律神経失調症状を診察する際には、できるだけ薬物などは使わずに、まず、このバイオリズムからアプローチする『生活リズム療法』から入ることにしています。

かなりこじれたように見える患者さんで、とても通学や通勤に耐えられない状況でも、それだけで治って通院不要になってしまうケースも少なくないので、是非日常生活にも意識していただければと思います。

記事リンク先→ https://bit.ly/3pdIrzG