二朮湯(ニジュツトウ)・・・五十肩でお悩みの方へ
2021年1月25日
二朮湯という漢方薬があります。葛根湯や麦門冬湯などの頻用される処方と比較すると、あまり馴染みがない名前かもしれません。保険適応病名が五十肩(肩関節周囲炎)のみという、ちょっとユニークな漢方薬です。
五十肩でお悩みの方は相当数いらっしゃると思います。夜中にもしくしく痛んで眠れないこともありますよね。最近の経験ですが、整形外科で処方された鎮痛薬の内服や湿布を使用してもなかなか痛みがとれず、数ヶ月悩んでおられた患者様がいらっしゃいました。そこで、二朮湯を服用いただいたところ、驚くほどよく効いて楽になったと非常に喜んでいただきました。
五十肩で長患いされている患者様は、一度二朮湯をお試しになってみてもよろしいかもしれません。ただし、含有する生薬が12種類と多いため、効果がでるまでに数日はかかるとされます。すぐに効果を感じられなくても続けてみてください。
発売は、株式会社ツムラからのみとなります。
(文責 風間広仁)